【日本へ一時帰国03】石川・金沢のお気に入りスポット、金沢21世紀美術館でアート鑑賞【現代美術】
日本一時帰国の記録をアップしています。前の記事はこちら。
2泊3日と短い金沢での滞在期間のなかで、行きたい場所は山ほどあったのですが…
やはりここは外せないよね、と向かった先は大好きな21世紀美術館。
公式サイトは→こちら

金沢市内中心部にある現代アートの美術館で、名だたる芸術家による常設作品はもちろんユニークな企画展なども楽しめるスポットです。
金沢21世紀美術館がオープンしたのは私が大学生のころ。現代アートにどっぷりとはまって、日本国内の美術館・ギャラリー巡りを趣味にしていたときでもあり、そのときにはまだ珍しかった体験型アートを「こんな街なかで楽しめるなんて!」と感激した覚えがあります。
その後「現代アートと建築(街づくり)」をテーマにした卒論を書いたのですが、この美術館をひとつの例として取り上げるために、実際に何度か訪れたりもしていました。
館内はガラス張りで、円形デザインになっています。設計したのは著名な建築家ユニット、SANAAのおふたり(妹島和世さん、西沢立衛さん)。

屋内ゾーンにはレストラン、ミュージアムショップ、アートライブラリーがあるほか、市民ギャラリーやキッズスタジオなども併設。
屋外エリアには芝生や体験型アート作品が配されていて、公園のようにくつろぐことができます。
下の作品は、オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。

私たちが金沢を訪れたときはちょうど桜が見頃を迎えていて、美術館周辺でも満開の桜を見ることができました。

まずはオンラインで予約していたレアンドロ・エルリッヒ「レアンドロのプール」の地下部分の鑑賞からスタート。

予約時間ぎりぎりに美術館に到着したため、チケットを買いながらも「間に合わないかもね…?」と友だちと話していましたが、受付スタッフの方が手配してくれたおかげで、なんとか最終クールに参加することができました。
それからコレクション展をゆっくりまわることにしました。

国内外さまざまなアーティストの作品を一度に鑑賞することができるコレクション展、とても興味深いものばかりでした。
また、ひとりで美術館を訪れることが多い私にとって、友だちとの対話もまたおもしろく、発見のあるものとなりました。
(ちょうど今週末から始まる、オラファー・エリアソンの特別展示も見に行きたかったな…!)
館内には、恒久展示作品としてアニッシュ・カプーアの「L’Origine du monde(世界の起源)」も設置されています。
最後にジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」へ。
天井部分が四角く切り取られていて、空の色が移り変わるのをベンチに座って眺めることができます。

外の音が聞こえるほど静かで、ひんやりとしていて、美術館のなかでもひときわ居心地のよい場所です。
ジェームズ・タレルといえば、地中美術館や直島の家プロジェクトが有名ですが、私が思い出すのは新潟・十日町の「光の館」。
光の館の公式サイトは→こちら
大学のころに同じく美術が好きな親友と、ふたりでここに宿泊したことがあります。
屋根がスライドして、お部屋で寝転びながら空の色を眺めることができるユニークなつくりももちろんのこと、真っ暗な浴室や外の景色を見渡せる回廊など、場所によってがらりと変わるアート施設を貸し切りにして泊まるという経験は忘れられないものになりました。
ちなみに台湾では、高雄の金馬賓館當代美術館 ALIEN Art Centreでもジェームズ・タレルの作品を鑑賞することができます。
さて、金沢21世紀美術館の話に戻ります。
ミュージアムショップをのぞいたあと、私たちは館外を散策しながら改めてゆっくり桜を鑑賞。

夕暮れどきの空の色も相まってその光景はとてもうつくしく、「ああ、日本に帰ってきたなあ…」と思えるうれしいひとときでした。

ホテルまで散歩しながら戻った私たち。身支度をしてラウンジでハッピーアワーのワインを少しだけいただき、夜ごはんのお店へと向かうのでした。
つづく!
ウェブマガジン「旅のあと、ふたりのレシピ」、リンクはこちらから!